コーヒーとミルク
「晴奈先輩!!」
「…航介くん」
息を切らしながらも徐々に近づいてくる。
ホントは今一番会いたくなかったんだけどな…
「なんで…泣いてるんスカ?」
「なんでもないよ。それよりなんでここにいるの?」
「いつも通り教室に行ったら先輩がいなくて、そしたら先輩の友達が屋上にいるって言ってたから急いで…」
なんだ。
結衣は屋上にいるの分かってて気を使ってくれたんだ。
フワッと力が抜けて、また寝そべって空を見上げる。
「私二時間目サボるから、教室行っていいよ?」
「じゃあ俺もサボります」
そう言って隣に寝そべる。