コーヒーとミルク
「もぅっ……っ…どれだけ泣かせれっば、気が済むの…?」
泣きながらボソッと呟く。
「え???なんて言ったんですか?」
「…なんでもないよ」
なぜか航介くんを抱きしめたくなってギュッと背中に腕を回す。
年下のくせに大きい体。
大きい体のくせにスラッとした細い体。
「わぁ!?どっどうしたんすか?!」
スゥッと大きく息を吸い、風に乗せて聞こえるか聞こえないくらいの大きさで。
「……大好きだよ…」
そう呟く。