コーヒーとミルク
「どうしたんすか?急に…」
「なんでもない」
そう答えながら唇をそっと重ねる。
「…っ?!どどどどうしたんですか!?」
「…夢じゃないか確かめてみた」
にっこり微笑むと、何かを思いついたような企んだ笑顔でこちらを見てくる。
「…もう一回」
「…へ???」
「もう一回してください」
まだ熱が残る唇に再び唇を重ねる。
「…!!…甘い。何か食べてました?」
「秘密…」
再びゴロンと冷たい床に寝そべる。
「航介くん黒いね〜コーヒーみたい」
「先輩白いですね〜ミルクみたい」
そういいながら彼もまた隣で寝そべる。
「そういえば、初恋って実らないって言うよね!初恋は航介くんだけど…」
「オレ初恋実りましたよ〜」
手を頭の後ろに組みながら答える。
「誰〜?」
「晴奈先輩」