コーヒーとミルク
しかし次の休み時間から彼が現れるように…。
「先輩~!!」
大きな声で周りの視線を集めながらこちらに向かって走ってくる。
「……!!」
「遊びに来ました~!」
「また…?どうして毎回毎回…」
「だって…先輩に好きになってもらうためですよ」
フッっと息を吹きかけながら耳元で囁き
「また来ますね~!」
少し幼さが残る屈託のない笑顔で去っていく。
「晴奈~今の子誰?」
「ん~今日告白してきた子…なんか惚れさせるとか言われた…」
「ちょっとチャラいけどイケメンね~」
面白そう、と言わんばかりの顔で彼の小さな背中を見つめる。
「まぁね……ってか名前聞き忘れた…」
「それは失礼でしょ~」
「だよね…次きたら聞く~…一応…」