コーヒーとミルク




なんて言いながら結局聞きそびれて結局放課後に…。



「結衣〜帰ろ〜?」


パーっと急いで掃除を終わらせ結衣を誘う。


「ごめん!彼氏とこの後約束してて…」


手を合わせペコペコと頭を下げる。


「分かった〜また明日ね〜」


「ほんとごめん!!」


大丈夫という返事の代わりに大きく手を一振りしのんびりと下駄箱へ向かう。





彼氏、か……


好きな人はいないけど彼氏は昔一度だけいた。


2週間だけ…だから清いお付き合い。


彼氏がいると楽しいのかな…



ボーっとしながらきれいにそろっている靴を手に取る。



「先輩〜!!まってくださ〜い!」


背後から聞き覚えのある声が…


パッと振り返ると見覚えのあるチャラ男。


「…え〜っと何くんだっけ…?」


「…伊藤、航介で〜す!それよりっ…!!!!なんで…教室にいないんですかっっ?!」


走ってきたのか息を荒くしながら必死に聞いてくる。



「結衣が一緒に帰れないから、1人で帰ろうと…」


「俺が一緒に帰ります!」




…え?



…Excuse me?







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