コーヒーとミルク
「一緒に帰るって言ったって駅まででしょ?」
「何言ってんですか〜先輩の家までですよ」
いくらなんでも家まで来るとは思っていなかったので言葉が詰まる。
「…え?だって家の方向…」
「大丈夫ですよ〜先輩の家のものすっごく近所ですから」
はて…近所にこんなチャラい人いたっけな…
ってか断るつもりが言いくるめられちゃって
一緒に帰ることになってるんですけど〜〜!?
駅に行くまでは同じ学校の人に後ろ指を指されたりなど
いろいろ陰口などを言われていた。
そりゃこんなイケメンがいたらほっとく訳ないよね。
ゆっくりスピードをおとす電車を少し眺め電車のなかへと足を進める。
「先輩背小さいですね〜」
カタコトと揺れる電車の中で少し上から言葉を落とす。
「気にしてること言わないでよ〜…」
「アハハ!気にしてたんすか?!」
「〜〜っ!航介くんは背が大きいから分からないんだよ…!」
私の身長は150cm。
航介くんの身長は…たぶん175cmはあると思う。