†続†黒いスーツの王子様
『…ぷ。さすが祐輔っ』

「真由ちゃんから希に泣いて電話あって、修二が菜々枝を追いかけて行ったって聞いて…希はえらく激怒してたけど、俺は修二自身なにか吹っ切れたんだろうな〜って思ってたよ」


箱からタバコを1本出し、ライターで火をつける。







『……そこまで読まれてんのかよっ(汗)なんかダッセェ〜』

「あはは…ざまあだな。‥つーか、お前今どこにいんの?外??」



微かだけど…電話越しから風の音が聞こえてくる。

ベランダでタバコ吸ってんのか?






『ああ、家に食いもんとかなんにもなくってさ……真由寝ちまってるから、一人でちょっくらコンビニまで買い物来て今帰ってるとこ。真由が起きた時腹減ってるだろうと思ってよ…』

「へぇ〜お前のくせに優しいな…」

『は?俺はいつだって優しいだろーがっ』






いや・・・

修二はこんなに気の利くヤツじゃない。


真由ちゃんのこと本気で好きなんだな……

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