†続†黒いスーツの王子様
私そう聞くと、彼は少し緊張した様子で話始めた。




「ここのホストクラブに……遊さんて方、いますよね?」

「…ええ、いますよ(?)」

「確か・・新宿で売り上げNo.1だってゆう…」

「そうです…が?」


……祐輔が・・何?




私が疑問に思っていたら…

神崎くんはニコッと笑った。





「いやぁ〜ボク、ずっと遊さんに憧れてたんです♪雑誌やテレビでいつも遊さんを見てたからッ」


無邪気に言う神崎くん。

その笑顔はカッコいいというよりも、かわいいものだった…




「あ…そうだったんですか」

「ハイ!ボクもいつか遊さんみたいなホストになりたくて、ここに面接に来ました!!」


へぇ〜こんな人もいるんだ…

祐輔ったら、女の子だけじゃなくて‥男の子にもモテるんだね。



私はそのまま神崎くんと数十分面接したあと、「後日連絡します」と言って神崎くんの面接を終えた。

今までにない手応えと、
祐輔が言っていた直感のようなものが、神崎くんにはあった気がする。

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