†続†黒いスーツの王子様

†距離…

【希side】


―――ガヤガヤ

―――ざわざわ



今日は忙しい……。

あれから一週間。結局私の悩みは解決されないまま、ただ月日だけが流れていった。

11月も中旬。最近やけに寒くなってきた週末の今日…お店はやけに忙しかった。




「遊さ〜ん!」


ボーイが祐輔を呼び、祐輔を指名したお客さんの席に案内する。

今日は祐輔の接客日。
最近はわりと頻繁に接客をしている祐輔…。

私はいつものようにお客さんのフリをして、店の席でお酒を飲んでいた。




「レオさ〜ん!」


―――!

レオくん…。また指名されてる……

レオくんはこの短期間でNo.1の座に上り詰め、祐輔かレオくんか…というくらい、どちらも指名数が高い。

まあ、祐輔の方が昔からのお客さんが多いから…明らかに売り上げは上だけどね!





「レオ〜♪かわいい!」


レオくんの頭をなでるお客さん。

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