†続†黒いスーツの王子様
『まあ、いいじゃないかい♪墓の様子はどうだい?私がこの前行った時に、ある程度きれいにしといたんだけど…』

「ああ。全然きれいだよ。だから墓石に水だけかけて、お供えと線香だけあげた…」


俺は電話をしながらタバコに火をつける。




『そうかい。今日私も行けば良かったよ…』

「腰痛いんだろ?無理すんなよ。」

『…だって、祐輔ってば全然遊びに来てくれないから‥ばあちゃんは寂しいよ。』

「はは、ごめんごめん(汗)最近忙しくてさ……」


そういえば…ばあちゃん家、全然行ってねぇや(汗)




『ちゃんと食べてるかい?…そうそう、彼女ができたみたいだけど‥その子とはどうなんだい?♪』

「は?なんでそんなこと知ってんだよ…(汗)??」


ばあちゃんパワーか??




『この間、修二君から電話あったんだよ♪そん時、そんなこと言ってたよ〜』


修二め……(怒)


修二は何回かばあちゃんに会ったことがある。
家族がばあちゃんだけの俺。修二は俺が忙しい時、ばあちゃんにちょくちょく電話してくれている…。

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