†続†黒いスーツの王子様
助手席をぼんやり眺める俺。

そして、希の姿を思い浮かべていた。



…希・・どうしてるかな?

この間はちとキツく言い過ぎたかな?
……いや、でもあれは俺の本音。


希は俺に甘えすぎてたのも事実。

どっちにしても、今はお互い離れてる方がいいのかもな。



俺は以前撮った希の写メを、何度も見ていた。

距離を置こうと言ったのは自分なのに…、やっぱり希がいないと毎日が寂しくて、やりきれない気持ちがあった。





“―――♪―♪♪”


また電話…。忙しいな(汗)



「…はい。」

『祐輔?俺だけど〜』


電話の相手は修二だ。




「なんの用だよ…」

『墓参りどした〜?ちゃんと父ちゃん母ちゃんに、挨拶したか〜??』

「ああ、したよ。つーかお前、俺のばあちゃんになんかベラベラしゃべったろ!?さっきばあちゃんから電話あって、希のこと色々聞かれたよっ」

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