†続†黒いスーツの王子様
私が捨てた透明のゴミ袋は、袋の大きさの割にゴミがあまり入っていない方だ…。

まだまだゴミを入れられるスペースがある。



…祐輔がいない分。ゴミがあんまり溜まんないんだよな。

今捨てたゴミの大半は、私の出したゴミか…腐らしてしまった野菜など。


祐輔がいないから…ご飯を作らない。だから最近は、冷蔵庫にたまっていた食材が無駄になってしまっていた…。



私はため息をついたあと、ゴミ捨て場から歩き出す。

その時…





「あれ?希ちゃん??」

「え…?」


後ろから、誰かが私の名前を呼ぶ。
振り返ると……





「やっほ★」

「…レオくん!?」


そこには、レオくんが立っていた。




「奇遇だネ!」

「ど…どうしたの!?こんなとこで・・」

.
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