†続†黒いスーツの王子様
レオくんちって……渋谷区じゃなかったっけ?

こんな朝に……こんな住宅街で・・しかもひとり……



「…ちょっとこの辺に用があったんだ〜」


…用?彼女がこの辺に住んでるのかな??




「あれからどうした?代表とは仲直りしたの??」


レオくんに少し違和感を抱いたが、レオくんの無邪気な表情を見たらその違和感は消えた。



「…ううん。まだ・・」

「そっか……。希ちゃん大丈夫?」

「うんっ。昨日から友達が・・あ…!真由・・」


真由が家に来ていることを話そうと思ったら…、真由が慌てた感じでこっちに走って来た。




「真由!どうしたの?」


私は真由に駆け寄る。

真由はちょっと怖い顔をしてレオくんを見つめ、静かに口を開いた…。



「…ちょっと忘れ物しちゃった。」

「マジ?大変!なに忘れたの??私取って来るよ…」

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