†続†黒いスーツの王子様
俺は希に言われた通り、営業メールを送ったあと…髪をセットし、フロアーに向かった。

フロアーへ行くと…ホスト達が全員集まっていて、希がみんなの中心に立っていた。




「…みんな集まったね!じゃあ、ミーティング始めます!!」


希がしきり始める。

本来ならこれは俺の仕事だが、俺は後ろの壁に寄りかかり、希の話を聞くことにした…





「みんなもう知ってると思うけど…今、店は大変な状態。評判はかなり落ちたと思うし・・しばらくうちの店はいろんな形でたたかれると思う・・」


ホスト達は、真剣に希の話を聞いている様子。



「きっと…ここにいるみんなが今不安だと思う。売り上げのこととか、これからのこととか‥でも・・こんな状態だからこそ、みんなで頑張ろ!私も頑張るし…祐・・代表も、オーナーもみんないるんだから!」

「「はい!!」」


ホスト達が声を合わせて返事をする。

希は安心したように肩を落とし、張り切って店をオープンさせた…。



この夜。店は満員。

お客さんで溢れかえり、どっと疲れた日だった…。

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