†続†黒いスーツの王子様
まるで子供みたいにはしゃぐ祐輔。

こんな祐輔、初めて見たかも・・・




「…でも・・大丈夫かな?仕事に影響しない??」

「は?んなことお前が心配すんな…俺がなんとかする!それに、お前が妊娠したってわかったら…†H+†のみんなだって祝福してくれんだろ!」

「・・・ぅん」


私の目から涙がこぼれた。

祐輔は「ったく…」って、笑いながら私を抱きしめた。


祐輔が“産むな”なんて…言うわけなかった・・

わかってたはずなのに…どうしてあんなに不安だったんだろう・・・



私は涙を拭きながら、優しくお腹をさすった・・

お腹の子に‥私のぬくもりが届くように…
何度も・・何度も・・・









数ヶ月後。


「――‥うん。赤ちゃんは順調です、とっても元気です・・」

「そうですか…」



私のお腹に命が宿ってから、月日は流れ…もう妊娠6ヵ月になっていた。

今日は定期検診で、病院に来ている。

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