白虎連合Ⅳ
seasonⅢ
アルバム
ガタッと立ち上がる音と共に、高い声。
と、同じくサボる宣言。
「は…?」
思わず足を止めて。
見開いた目で振り向いた。
立っていたのはやっぱり紫織。
目が合って、紫織はなんとも言えない表情やけど。
「あのな…それは宣言するもんじゃ」
「だからゆい!!!あたしも一緒にサボるなっ」
「嫌」
「でもっ、」
「うちは一人がええねん、来んな」
「き、聞いてるか二人とも…」
私の言葉を聞いて、また悲しそうな顔をする紫織。
私は私で扉に手を掛けて。
「なになに?喧嘩中?」
「あの二人が?」
背後から聞こえる声。
今度は、胸に響いた。
教室を後にして、廊下を歩き出す。
紫織は来ない、当たり前。
私がそうさせたから。
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