白虎連合Ⅳ
手に持っているのは、透明な袋に入ったままのパン。
うん、確かに限定パンやけど。
え?え?
「せーっかく一番に並んでゆいさんの為に買ったのに!!!」
「は、はい」
「何処にもいないわ!!!電話にも出んわ!!!」
「今のダジャレ?」
「ああん?」
「いや、ごめんなさい」
とりあえずこれ以上怒らせてはいけないので謝ることに。
階段を下りると龍も後ろから着いてきて。
背中に視線が痛いけど。
痛い。
痛すぎる。
「で、一体何してたんすか?昼休み」
校舎を出て下駄箱。
後ろから来る質問に、ローファーを持つ手が止まった。
昼休みは告白されてましたーっ。
なんて言えるはずがない。
言ったらまた機嫌悪くなりそうやし。
「昼休みは、ちょっと職員室で勉強してました」
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