白虎連合Ⅳ
冷や汗ダラダラでついた嘘。
きっと聞こえたと思うけど。
ローファーを履いてスリッパを下駄箱に入れる。
振り向くと龍は、
「なーんや、そうやったんすか」
笑顔。
ホッと肩を撫で下ろし、私も笑顔になって。
「そ、そうそう…ほら先生に聞いた方が勉強しやすいし」
「ですよねー、わかりますわかります」
「いやー、わかってくれてよかった」
「けど俺パン買った後、職員室で呼び出し食らってたんすよー」
「そうなんやー、…え?」
「何処にもゆいさんの姿見えなかったですけどねー」
ん?
んん?
目の前に立ちふさがる龍はとてもニコニコ。
私は必死に視線を逸らしていて。
「で、何処にいたんすか?」
やばい。
私は今。
とてつもなく逃げたいです。
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