白虎連合Ⅳ
朝七時半。
まだ空は若干暗い。
「なんかゆい、準備早くない?」
「ちょっとね」
「龍まだ迎えに来ーへん時間やろ?」
「龍には先に行ったと伝えて下さい」
「はい?」
ガチャ、と扉を開けてコソコソと外に出る。
寿に伝言を伝えたせいで、龍の怒りは増えてしまうけど。
龍が迎えに来るのは八時。
よしよし。
とにかく龍が忘れてくれることを願おうかねっと。
「お?ゆいちゃん来るの早いなー」
「悠介こそ」
「俺はお花に水をあげようかと」
「嘘やろ」
「嘘やで」
下駄箱で偶然会った悠介は朝から訳わからんけども。
スリッパからローファーに履き替え、一緒に教室まで。
よし、今日一日頑張ろ。
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