白虎連合Ⅳ





まるで死の鬼ごっこ。

名前を付けるなら、それで充分。








「紫織さん!!!ゆいさん何処っすか?!」


「え、っと…」


「また逃げたな!!!ゆいさぁぁん何処やぁぁ!!!!」







紫織に詰め寄り、舌打ちをして。

私が居ないことを確認すると鬼は走って教室から出て行った。



それを私は暗く、狭い所から見て溜め息。







「ゆいー、もう出てきていいよっ」


「やー、本間すみません」


「てかロッカーに逃げ込まんでも…」


「だって逃げ場所なかってんもん」







ガタガタと箒と一緒に掃除用ロッカーからこんにちわ。

光が眩しくて、少し細目になっちゃってるけど。



なんていうか、龍のしつこさが半端ない。

まるで地獄の果てまで追い掛けてくる感じ。




てかそこまで何してたか気になる?!







「ゆいホコリついてんでーっ」


「かたじけない」







あーもう。




踏んだり蹴ったり。







.
< 117 / 385 >

この作品をシェア

pagetop