白虎連合Ⅳ
まるで死の鬼ごっこ。
名前を付けるなら、それで充分。
「紫織さん!!!ゆいさん何処っすか?!」
「え、っと…」
「また逃げたな!!!ゆいさぁぁん何処やぁぁ!!!!」
紫織に詰め寄り、舌打ちをして。
私が居ないことを確認すると鬼は走って教室から出て行った。
それを私は暗く、狭い所から見て溜め息。
「ゆいー、もう出てきていいよっ」
「やー、本間すみません」
「てかロッカーに逃げ込まんでも…」
「だって逃げ場所なかってんもん」
ガタガタと箒と一緒に掃除用ロッカーからこんにちわ。
光が眩しくて、少し細目になっちゃってるけど。
なんていうか、龍のしつこさが半端ない。
まるで地獄の果てまで追い掛けてくる感じ。
てかそこまで何してたか気になる?!
「ゆいホコリついてんでーっ」
「かたじけない」
あーもう。
踏んだり蹴ったり。
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