白虎連合Ⅳ





足を止めた私の視線の先には、今はとても会いたくなかった人。

目を見開き、動けなくて。





え?なんで?

呼び出しは?








「昨日も告られてたわけっすか」








座り込み、タバコを吸う龍は無表情。

でも、軽い笑み。



金色の髪が光の反射でオレンジ色になって。

鋭い瞳が私を射抜いた。








「りゅ、」


「先公から呼び出し食らって、ここに逃げたんすよ」


「あの、違」


「そしたらゆいさん来て、まさかの告白」







立ち上がり、ザクザクと近付く。

そして私の一歩前で立ち止まった。










「そりゃ俺には隠すわな」









見下された。









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