白虎連合Ⅳ
夕焼け空から夜空へと変わる。
ポツポツ、と雨が降り出して。
「…は?」
降り注ぐのは雨だけじゃない。
怒りを含んだ、龍の声。
「どういう、意味っすか?」
「だから聞いてって、」
「俺のこと好きじゃないんすか?!」
「龍!!!」
「なんで付き合えないんすか?!!」
両肩を掴まれ、体を揺さぶられて。
私はただ、下を向くしか出来ない。
うちかて付き合いたいよ。
今すぐに。
けど、
「うちらは白虎連合総長と副総長やん?」
「あ?」
「だから、付き合えへん」
けど、けどな。
龍、分かって。
「英寿さんに言われたんすか?」
.