白虎連合Ⅳ






夕焼け空から夜空へと変わる。

ポツポツ、と雨が降り出して。











「…は?」












降り注ぐのは雨だけじゃない。

怒りを含んだ、龍の声。









「どういう、意味っすか?」


「だから聞いてって、」


「俺のこと好きじゃないんすか?!」


「龍!!!」


「なんで付き合えないんすか?!!」







両肩を掴まれ、体を揺さぶられて。

私はただ、下を向くしか出来ない。




うちかて付き合いたいよ。

今すぐに。




けど、










「うちらは白虎連合総長と副総長やん?」


「あ?」


「だから、付き合えへん」







けど、けどな。

龍、分かって。













「英寿さんに言われたんすか?」










.
< 128 / 385 >

この作品をシェア

pagetop