白虎連合Ⅳ
「ほな、俺行きますね」
背を向け、龍は歩き出す。
それはもう話が終わりの合図。
体が、勝手に動き出した。
「龍!!!最後まで聞いてってば!!!」
「とにかく一人にさせて下さい」
「ちゃんと龍の事好きやから!!!嫌いちゃうから!!!」
「うるさいねん!!!!」
必死に龍に抱きついて止めても。
返ってきたのは、罵倒だけ。
本性には確かに驚いた。
でも、拒否されたのショックで。
「一人に、させて下さい」
私の腕から抜けて、龍は再び歩き出す。
空を抱く私は涙を流して。
雨が土砂降りになる。
涙か、雨か分からない中。
「龍ー!!!!」
私と龍は。
離れてしまった。
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