白虎連合Ⅳ
時刻は朝八時。
いつも龍が迎えにきてくれる時間。
けど、周りを見ても龍はいない。
『電波の届かない所か、電源が切れているため掛かりません』
「…はぁー」
ため息を零しながら、携帯を閉める。
その代わり、心が痛くて。
拒否、られてる?
それともまだ寝てるだけ?
そうなんや?
自問自答した所で、返事は返ってこない。
「あ?ゆい龍は?」
「寝坊かな」
「ふーん、ほな俺が送ったろか?」
「お願いする」
後から出てきた寿も、ダルそうに制服姿。
中庭から持ってきたバイクに乗り、私もその後ろに跨った。
ちゃんと話そう、龍と。
最後まで話せば分かってくれるはず。
絶対に。
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