白虎連合Ⅳ
背後から感じる視線。
それが痛いくらいに伝わってくる。
間違いなく、それは龍からで。
でも、私には今どうする事も出来ない。
「どうしてん」
「え?」
「情けない顔してんぞ」
軽く屈み、私の視界には英寿くんの顔。
雄大くんは隊員と喋ってるし。
キュッ、と拳を握った。
龍は、英寿くんが嫌い。
それが頭から離れない。
安心出来るけど、英寿くんといると。
でもいちゃいけない。
龍が嫌がる。
何かを得るということは、何かを失うこと。
英寿くんを失う?
「華風さん、早く暴走しましょうよ」
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