白虎連合Ⅳ





「あ?」


「それに喧嘩なんかしてませんよ、全然」


「……………」


「あったとしても、それは二人の問題っしょー」







ヘラヘラと笑う龍。

そんな龍を睨む英寿くん。




なんで英寿くんに喧嘩売ってるん?

挑発するようなこと言ってんの?






嫌や、こんなん。









「随分大口叩くやんけ、お前」








ガッと龍の胸倉を掴む。

英寿くんの方が身長が少し高いから、見下す状態になった。




隊員達が静かになる。

雄大くんも黙って見ていて。






以前感じた、崩れる音。











「ゆいさんには、俺より英寿さんの方がお似合いっすね」











今度は、聞こえないふりなんて無理。










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