白虎連合Ⅳ






「お前、それでゆいから離れたんけ?」


「そうっす」


「最悪やな、龍」







そう告げ、再び英寿くんの拳が龍の頬に。




鈍い音がする。

赤い血が赤い特攻服に染み込んで。






思わず目を見開いた。








「やめっ…!!!」


「お前は…、お前はなんでゆいを信じたらへんねん!!!」


「はぁ?!」


「少し考えたら分かる事ちゃうんけ!!!」


「黙れや!!!お前に何が分かんねん!!!」







今度は、英寿くんの頬に龍の拳が入り込む。

それを見ているのが辛くて、悲しくて。







思わず両手で顔を隠した。









「少しはゆいの考えてることに気付いたれや!!!」









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