白虎連合Ⅳ





暗い部屋にベッドに座る英寿くん。

私も隣に腰掛けた。




沈黙。

話す言葉が見つからない。





英寿くんと龍。

親しいと思っていた二人の関係。



龍が英寿くんを嫌いなのは、私と英寿くんが仲がいいからって言ってた。

それはそれで辛いんやけど。







じゃあ、










「英寿くんは、なんで龍が嫌いなん?」








仲が悪いなんて、嫌。

だって皆仲良いと思ってたもん。




絆がバラバラになるなんて、想像したくない。









「英寿くん?」








返ってこない返事。

暗闇から段々目が慣れて隣をみると。




英寿くんの手にはお酒のボトル。

顔も赤い。







え?







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