白虎連合Ⅳ
「ちょ、ちょちょ…!!!」
びっくりして、思わず英寿くんの持っているボトルを奪い取る。
見てみるとアルコール度数が高い酒。
蓋はさっき開けたらしく、テーブルに置いてあって。
中身は、ぼぼ無い。
「な、なにして」
「だから言ったやんけ、本性隠してるアイツが嫌いって」
「きっと龍も事情が、」
「ゆい」
「え?」
なんとか龍と和解してほしくて、代弁してみるけれど。
肩を強制に持たれ、体にベッドの衝撃が走る。
目を開ければ私の上には英寿くんで。
「龍龍うるさい」
鋭い目が私を見下す。
私は今、押し倒されていた。
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