白虎連合Ⅳ
「英寿く、」
「…最悪やな、俺」
「え?」
ベッドから降り、座り込む英寿くんは下を向いていて。
顔は、見えない。
髪で隠れているから。
「お前が一番されて嫌なことしてもうた」
やっと落ち着いた私の心に刺さる言葉。
その言葉が妙に、辛い。
違う、英寿くんは悪くないよ。
確かにちょっと怖かったけど。
そんなに責めんといて。
びっくりしただけやから、
「英寿くん、」
「触んな」
拒否するような言葉を投げつけんといて。
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