白虎連合Ⅳ
「言われなくても帰るわボケェ!!!」
ベッドから降りて、部屋を後にする。
最後に英寿くんを見たけど、さっきと何も変わらない。
引き止めて欲しかった。
でも、引き止めてはくれなかった。
足袋を履いて、玄関から外に出て。
強い風が吹いて、特攻服が揺れた。
「…ふざけんな」
空を見上げれば、綺麗な星空。
なんで。
どうして。
いつもいつも星空。
笑いかけてくれる龍。
優しく見守ってくれる英寿くん。
二人は、もう戻ってくれない。
聞いて欲しい。
誰でもいいから。
「雄大、くん」
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