白虎連合Ⅳ
seasonⅠ
「夏といえば?」
「………………」
「夏といえば?」
「………………」
「夏といえば!!!お祭りと花火大会でしょう!!!」
「は、はぁ」
旅行から早半月。
夏休みも残り半月。
そして私の目の前で目をキラキラ輝かせてるのは紫織。
手に持っているのは様々な色の生地。
もしかして。
いや、絶対そう。
「ちょっとトイレに行ってき、」
「でな、ゆいの為にある程度浴衣造ってきたわけよ」
「あー、そういえば用事が」
「そこに立ちなさい!!!」
「は、はいっ」
結局ソファーから立ち上がり、紫織の言う通りに。
それを確認すると、紫織は私に浴衣を着せて最終チェック開始。
ありがたい。
ありがたいけども。
紫織は絶対プロになるべきやね。
.