白虎連合Ⅳ
顔を見た途端、涙がまた流れる。
それは俺だけじゃなかったみたいで。
英寿さんも、雄大さんも。
寿さんも紫織さんも、蓮だって。
「ゆいさん、」
横たわるゆいさんは目を瞑ったまま。
一体どこを手術したのか分からないくらい綺麗で。
ただ、頭に包帯を巻いただけ。
よかった、本当によかった。
それ以上言葉に出来ない。
病室に向かうゆいさん。
俺達も一緒に着いていく。
「ゆいさん」
俺、ちゃんと大人になります。
今まですみません。
土下座でもなんでもしますから。
早く目を開けて下さい。
雨は、いつの間にか止んでいた。
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