白虎連合Ⅳ
「ゆいちゃん、頭抱えて何してるん?」
「あぁ、おはよ」
「おはよー、てか顔赤っ!!!」
「ゆいは今なー、」
「こ、こら!!!」
体育館の真ん中で紫織の口を必死に抑えて。
悠介は頭を傾げている。
周りの生徒達は私達から意図的に離れていってるけど。
暴れてるんちゃうからね!!!
「始業式始めんぞー!!!お前ら並べ!!!」
「ふがっ!!!ゆ、ゆい離し、」
「あ、ごめん」
紫織の口から手を離し、クラス順に並ぶ。
ちゃんと並ぶ生徒は少ないので、紫織と悠介と固まりながらまた喋って。
てかやっぱりうちらの周り人少なっ。
「白咲ー!!!橘!!!ちゃんと並べ!!!そしてタバコ吸うな!!!」
「あー?」
「うっさいぞハゲ、ゆいさーんっ!!!」
「華風ー!!!お前から注意してくれ!!!」
「お疲れ」
体育館の壁側を陣取り、我が舎弟と隊員達は怒られ中。
龍は私に気付いたのか手を振ってきて。
私も手を振り返した。
自称一番怖い先生は頼ってくるし。
やっぱり関西一の族には勝てへんわな。
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