白虎連合Ⅳ
恐る恐る後ろを向くと、笑顔の龍。
その背中からは黒いオーラが。
「ふん!!!」
「うわっ、」
「いだっ」
そしてまたまたチョップ。
結局当たったのは私の手で。
あいたた。
「おにーさん、触れるなって前言いませんでした?」
「え?言われたっけ?」
「二回言わせんなや」
「ごめんごめん、でも三回目の正直ってあるやろ?」
「は?」
「あ、始業式終わったみたいやし俺行くなー」
「ちょっ、待っ…!!!」
背後から抱き締められている私と、抱き締めている龍を交互に見て。
尚輝くんは手を振り、スタスタと歩き出した。
当然、ここにいる私達はポカンとして。
「………………」
忘れてた、あの人話聞かへんタイプって事。
うわー。
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