白虎連合Ⅳ
エンジンの吹かす音は、耳を塞ぎたくなる程大きい。
茜色の空で男達の髪はキラキラ輝いていて。
「華風さんおらへんねんな」
「なんか総長脱退したらしいで」
「はっ?!マジで?!」
「やし和泉さん達が代わりしてんちゃう?」
同じく立ち止まって、私の後ろに立つヤンキー達。
思わずマフラーで顔を隠し、俯いた。
アルバムを見て数日。
学校に行ってない。
一応行こうとは思うけど、いつも引き返してブラブラしている。
今日もそう、サボり。
「……………」
まさか白虎連合の暴走を見るとは思わなかったけど。
改めて存在感凄いな。
走ってる車は避けるし、歩いている人達は立ち止まる。
そして半端ない人数。
本間にうちはこの族の総長かいな。
、なんて思っていると丁度私の前を通り過ぎる所。
、と。
「お前らストーップ!!!」
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