白虎連合Ⅳ




私の視線は地面と背中。

体は、雄大の肩と二の腕に乗っかって。






「おーい、龍は?」


「まだ学校らしいっす」


「離せ!!!下ろせ!!!」


「ふーん、ほな英寿乗せたったら?」


「んー」


「パンツ見えるやろが!!!下ろせや!!!」


「うるさい!!!」


「あいだっ!!!」







バシッとお尻を叩かれ、思わず体が跳ねる。

と、直ぐに痛みがやってきて。





何コイツ!!!

今絶対紅葉出来たし!!!







「よっ、」








少し移動し、願い通り下ろされる。

ジンジンするお尻をさすり、気が付くと私は何かに跨っていて。







「…?」








視線を上げて、前を見ると誰かの背中。

黒髪に、ブランド物のマフラーに黒のダウン。










「掴まっとけよ」









嫌な予感が、した。









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