白虎連合Ⅳ





「は…?」






鏡に映る彼の顔は、目を見開いていて。







「ん?」







同じく鏡に映る私の表情も、これまた同じ。




え?

あれ?






あれ?








「お前、今何て?」


「いや、なんか好きやったなーって」


「記憶思い出したんけ?」


「…全然」


「……………」







でも、何故か今。

私は彼がSevenStarsが好きだって知ってた。



違う、知ってる。

何か足りひん、と思ってたんはSevenStarsの匂いやもん。






気のせい。

気のせいやと思うけど。










「記憶、戻って来てるんちゃうけ?」









バイクの音がうるさい。

けど、聞こえない。







心臓が、激しく鼓動するから。








.
< 289 / 385 >

この作品をシェア

pagetop