白虎連合Ⅳ
「は…?」
鏡に映る彼の顔は、目を見開いていて。
「ん?」
同じく鏡に映る私の表情も、これまた同じ。
え?
あれ?
あれ?
「お前、今何て?」
「いや、なんか好きやったなーって」
「記憶思い出したんけ?」
「…全然」
「……………」
でも、何故か今。
私は彼がSevenStarsが好きだって知ってた。
違う、知ってる。
何か足りひん、と思ってたんはSevenStarsの匂いやもん。
気のせい。
気のせいやと思うけど。
「記憶、戻って来てるんちゃうけ?」
バイクの音がうるさい。
けど、聞こえない。
心臓が、激しく鼓動するから。
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