白虎連合Ⅳ





体育館に残ったのは私達のみ。

他の生徒は皆教室に戻っていて。





「龍、そろそろ離し」


「そーやって離したら今みたいにウハウハしてるでしょーが」


「してないやん、ウハウハなんて」







耳の近くで話されたら変に緊張してしまう。

それにまた顔赤くなるし。



つい数ヶ月前のうちならなんともなかったのに。

ヤバい、悠介にバレる。







「ゆいちゃん、また顔赤いで?」


「えっ?!ゆいさん風邪っすか?!」


「ち、ちが、」


「もしかして…ゆいちゃん白咲のこと、」


「だあぁー!!!」


「いって!!!」






だからバレんの嫌やってん!!!

本人の前で言おうとするから!!!




とりあえず上半身は龍の腕によって動けないので、片足を思いっきりあげる。

それは悠介の股間にヒットして。





悶えてる悠介を見て、ホッと一息。






ごめん悠介。

でもあんたも悪いからね。








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