白虎連合Ⅳ





「ちょ、雄大」






混乱している私を横目に、バイクはベンツの隣へ。

片手運転している雄大は視線を変えずに、適当に返事をして。






「んー?」


「ゆいの記憶戻ってきてるかもしれへん」


「はっ?!」







が、その言葉を聞いた瞬間こちらを見た。



って危ないし。

事故るし。







「ゆいマジで?!」


「戻ったんか何か知らんけど、」


「とととりあ、あっちで止まろか!!!」







私以上に混乱し、指差す方向にベンツは更に走っていく。

英寿も同じスピードで走って。




止まるって言っても。

そっちって、










「おい雄大、そっち山道やぞ」










『おい、そっち山道やぞ』









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