白虎連合Ⅳ
寿は未だに寝ているので、リビングでは私と紫織二人だけ。
暫く紫織に従い解放されたのが三十分後で。
「で、あれから龍くんどんな感じ?」
「どんなって、別に普通」
「裏の顔も?」
「あれってもしかして酔ってただけなんかもって、最近思いだした」
「えぇ?!」
ソファーに座り、アイスを一口。
目を見開く紫織とは反対に、私はボーとして。
だってな?
ほんっまに普通やねん。
いつも通り何処にでも着いてくるし、話し方もなにもかも普通。
英寿くんとも何事も無く話してるし。
だからあれはただの酔っ払いだけやったのかもしれへん。
って、そう願っているのかも。
英寿くんと龍の仲が悪いなんて考えたくない。
「でもでもっ、ゆいは龍くんのこと気になってるんやろ?」
「そうなんですよ、ね」
だから余計に困惑する。
というか、どうしたらいいかわかりません。
.