白虎連合Ⅳ





まぁでも、なんだかんだクラスも違うし。

尚輝くんもきっとそんなに絡んでこないでしょう。








「ゆいー、ノート貸して」


「……………」


「ゆい、天海くんまた来てるで」


「そのようやね」







と、思ってた私馬鹿野郎恨畜生。




始業式から数日が経っても、尚輝くんは常にうちのクラスに遊びに来た。

しかもまた女子やギャル達に睨まれてるし。



ってなんでやねん。

直ぐうちに対して怒らんといて。







「はいどーぞ」


「ありがと、やっぱ転校生したてで授業分からんからさー」


「うん、てか早く教室戻りや」


「大丈夫大丈夫、心配ありがとう」


「いや心配してないから」






ニコニコと笑いながら、遂には私の隣の席に座って。

尚輝くんを見にきた女子に手を振ってるけど。






とりあえず溜め息を零しておいた。








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