白虎連合Ⅳ
ボロボロ涙を流す紫織から離れ、頭を撫でる。
急いで来たから髪が崩れてしまってるけど。
記憶を無くしたことで、自分の冷たさを改めて実感した。
正直もう、戻りたくない。
「ほな総長、暴走しちゃいますか!!!」
「そうやね、紫織も」
「うんっ!!!」
木刀は制服のスカートに刺して。
紫織の手を引いて歩き出す。
倉庫から出れば、冷たい風が吹いて。
バイクのライトがキラキラと輝いている。
「なんか久しぶり」
やっぱり私にはここが似合う。
特攻服を羽織った隊員達。
沢山の旗が上がって。
ん?
なんか忘れてるような。
「ゆいっ…!!!もう許してくれ!!!」
「ゆいさーん!!!俺も暴走参加させて下さい!!!」
あ、忘れてた。
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