白虎連合Ⅳ




ゴチンッと鈍い音が空に響く。

腫れてた額が、また赤くなっちゃったけど。








「俺心配したのに!!!なんで頭突きするんすかー!!!」


「そ、それは…先行くなっ!!!」


「はぁ?!」







額を赤くした龍に背を向けて、鞄を持ち直し早歩きをする。

正直龍は石頭やから、最終的に痛かったんはうちやけども。




ななな何意識してんねん!!!

龍やで?!

龍にやで?!








「もしかしてゆいさん」


「な、なに?」


「意識しちゃいました、とか?」


「なっ…!!!」







いつの間にか龍は私の隣を歩いて。

しかも見下され、鼻で笑われてしまった。





裏龍め…!!!

二重人格め!!!









「だって引退したら付き合ってくれますもんねー?」


「ふ、ふんっ」


「俺にらぶりんなんですもんねーっ」


「うるさい!!!」


「いだっ!!!」








もう知らん!!!こんなバカ犬!!!


知らん知らん知らん!!!








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