白虎連合Ⅳ





「うちも普通の女子高生に戻りつつあるんよ」






渡されたボールを紫織に返す。

私同様、綺麗に受け取って。







「それって昔のゆいみたいな?」


「そうそう」


「じゃあ良いことやねっ」


「うん」







長かった。

本当に長かった。




中学二年生から、ずっと。




絵里と決別してから、私は格段に変われた。

過去に縛られなくなった。







「んもーっ!!!テンション上がってきた!!!」


「ちょっ…!!!いだっ!!!」






テンションMAXになった紫織は私にボールをぶつけてきて。

私は必死に身を守ったものの、お腹に直撃。



痛いって!!!

死ぬって!!!







ほんで龍達笑うな!!!








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