白虎連合Ⅳ






「しーおーりー…!!!」


「きゃー!!!ゆいごめんっ!!!」


「許さん!!!」


「それバレーボールちゃうから!!!バスケットボールやから!!!」






ボール片手に追い掛ける私。

必死に逃げる紫織。



それを見て、他の生徒は笑っていて。

私と紫織も笑う。







「ちょっ!!!紫織こっちに逃げてきたらあかんて!!!」


「れっくん助けてー!!!」


「ゆいさん!!!なんで俺にボール向けるんすか?!」


「龍がそこにいるから」


「はい?!いだっ!!!」






皆と笑い合えるのが楽しい。

ずっとずっと、皆といたい。





それが例え無理なら。






今、この瞬間を大事にしたい。








「龍くんごめんねーっ」


「紫織さん、気持ちこもってないっす」







うん、楽しい。








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