白虎連合Ⅳ




お化け屋敷が苦手な私。

と、言うことはホラー映画もダメダメ。






「うー…」


「ゆいさんこと確信犯っしょ」


「う?」


「…いや、なんでも」







怖くなり、龍に擦り寄る。

気が付けば私の背中に龍の腕が回されて。




それで少し安心するけど。

指の隙間から見るのは怖いもの見たさ。








って。










今頃気付いたけど!!!

近すぎちゃう?!



近付いたのはうちやけど!!!

うん、そうやけど!!!







好きになる前はこんな風に思わなかった。

けど心境的に違うし。








「怖いっすか?」


「だだ大丈夫、」


「ほらもっとこっちどーぞ」


「…っ、」








囁かれる掠れた声。

また心臓がうるさい。





恋愛ってこんなんなん?

心臓、持ちません。









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