白虎連合Ⅳ
「えーてかいいやん、華風さん似合うってっ」
「へ?」
「それに華風さんがやってくれたら白組勝てそうな気がするっ」
「で、でも」
意外や意外。
クラスのヤンキーやギャルから暖かい目で見守られてしまった。
紫織も応援団に立候補するーって騒いでるし。
え?なにこの感じ。
「よしっ、ほな華風は後日また説明会あるからよろしく」
「ちょ、」
「次出たい種目決めるからなーっ」
結局、強制的に応援団長決定。
最後には温かい拍手が喝采されて。
白虎連合総長。
そして応援団長。
あの、私そんな器な人間じゃないんすけど。
「ゆい何出るー?てか百メートル走だるいなーっ」
「…なんでもいっす」
「じゃああたしとお揃いでいい?最低三種目は出なあかんし」
「へい」
これでまた注目集まる…。
って皆うちの名前知ってるらしいし。
今更、か。
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