白虎連合Ⅳ




とにかくしつこい男達は、肩から手を離さない。

ニタニタ笑うし、なにより気持ち悪い。








「逆らわん方がいいでー、俺ら族やし」


「そうそう、ほら彼氏もゲーム夢中のままやし」


「あのね、」








あかん。

一発殴ろっかな。




てか族って言われても。

知らんがな。








怒りが沸々と沸き、チラッと龍を見る。

顔は画面を向いたまま、手は止まっていて。






止まって?









「…おにーさん達、どっか行って貰えませんかね」


「はぁー?なんて?」


「聞こえへんねんけどー」


「せやから、」







立ち上がり、龍の手は男の胸倉に。

表情は、笑ってない。











「手放せつってんのが分からんのけ?」









低く、ドスの効いた声。

それは間違いなく男達に聞こえたはず。









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