白虎連合Ⅳ




冷たい風が頬を撫でる。

目を見開いたまま、固まって。







「俺だけまだ渡してないっしょ?」


「あぁ、うん」


「ほらほら早く開けて下さい」







確かに龍からプレゼントは貰ってなかった。

てっきり今日の事がプレゼントやと思ってたし。





施され、紙袋から箱を取り出す。

中身は、








「ブレス、レット?」







シルバーに、シンプル。

それでいて女の子らしくて。







え?なんで?

いつの間に?








「いつ、買ったん?」


「三日前っすよ」


「へ?」


「ダウンのフードに隠してました」







全然気付かなかった。

っていうか、なんていうか。








「ありが、とう」









心が弾けそう。









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